消費者に賢さを求めた男
「流通ジャーナリスト」という肩書で一時代を築き、駆け抜けるように活躍し、惜しくも早逝した友がいました。今日は彼の11回目の命日。享年41歳。今も生きているとしたら52歳。現場取材をこよなく愛し、リアリティを大切にした金子 …
「流通ジャーナリスト」という肩書で一時代を築き、駆け抜けるように活躍し、惜しくも早逝した友がいました。今日は彼の11回目の命日。享年41歳。今も生きているとしたら52歳。現場取材をこよなく愛し、リアリティを大切にした金子 …
「店舗を標準化するチェーンストアの時代は終わった」と断言するのは、世界に3600店舗超を展開するファーストリテイリングの会長兼社長・柳井正さん。日本を代表するチェーンストアでありながら、従来のチェーンストア理論を超えたビ …
「どうして私が継がなくちゃならないんだ」 「俺にはもっと他にやりたいことがあった」 「親父の言うとおりやっても、全然ダメ」 「私の人生、これで詰んだ」 「でも、私が継ぐしかなかった」 こんな後ろ向きなことを …
イオン・岡田卓也、セブン&アイHD・伊藤雅敏、ダイエー・中内功、西武セゾングループ・堤清二……これら日本の小売業史を語る上で欠かせない経営者たちを導き、彼らから「師」と慕われた伝説の経営指導者がいました。そして、この男の …
記録をたどると、初めて彼と会ったのは2013年9月のこと。彼が商うまち、愛知県岡崎市を訪ねてから、もう10年も経つのかと思う一方、つい昨日のようなことにも思えるのは、おかげでそれだけ多くの交流を重ね、友情を育んできたから …
店は客のためにある——この一文こそが「昭和の石田梅岩」「日本商業の父」と言われ、多くの商人を導いた倉本長治の思想の本質です。この言葉は小売業ばかりではなく、あらゆる事業の使命であることを伝えたいというのが新著『店は客のた …
新刊『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる』の副題は「倉本長治の商人学」。ここでは、倉本長治の生涯と軌跡を振り返ります。 倉本長治(くらもとちょうじ)は1894年(明治27年)、東京に生まれ …
昔、小売業のど素人が始めた店がありました。それは1979年、店主30歳のときのこと。店の名前は「泥棒市場」といいました。狭い間口に掲げた看板には4文字程度しか表示できないことから名づけられたといいます。 以 …
商人である以上、ビジネス書を読むことは当然です。しかし、それだけでは「ひと」としての幅も広がらず、深さも深まりません。 仕事を離れた時間を持ち、仕事と関係ない本を読む習慣を持ちましょう。ファーストリテイリン …
お会いしたことはありませんが、私の料理の先生はこの人。いくつかの本を読み、つくる楽しさとつくる心構えを学んでいます。 『土井善晴の素材のレシピ』は、冷蔵庫を開けて素材を取り出し、「これで何つくろう?」と迷っ …