私の夢
私には夢があります。それは土地に根づき、その地に暮らす生活者の暮らしを心豊かにする店が増えること。企業規模という点から見れば、小さな存在かもしれません。しかし個性にあふれ、店主や店員の人柄、いえ体温が感じられる店です。 …
私には夢があります。それは土地に根づき、その地に暮らす生活者の暮らしを心豊かにする店が増えること。企業規模という点から見れば、小さな存在かもしれません。しかし個性にあふれ、店主や店員の人柄、いえ体温が感じられる店です。 …
人形町「柳屋」 麻布十番「浪花家総本店」 四谷「わかば」 これらは、ある商品で東京を代表する三名店ですが、何を扱う店かをご存でしょうか。庶民の暮らしの楽しみとして愛され続ける和菓子「たいやき」 …
東北・南部地方の伝統食、南部せんべい。それを販売する会社は、戦前には青森県から岩手県にかけて約500社あったといいます。ところが現在も営業を続けるのは、10分の1の約50社以下。 そうした状況下にありながら …
他店より高く売るには勇気が必要です。競合店より良い品を扱うためには努力がいります。競合店と同じ商品を安く売っても経営が成り立つには、相当の自信が必要です。無理して安値で売るのは見せかけの安売りにすぎず、本物の商売ではあり …
1922年、その人は大阪の浄土宗大谷派勝光寺の長女として生まれました。戦前は小学校教諭、戦後は夫・行雄さんと行商をしていました。1950年、大阪に一坪半の衣料品店ハトヤを開いた西端春枝さんです。 1963年 …
それなりに長く生きていると、どうしても手許に置いておきたい手紙というものがあります。きっと、あなたの机の引き出しにも大切に仕舞った手紙があるはずです。 恋人や友人、恩師や恩人など、その送り主はさまざまでしょ …
「この店には未来がない」。ほとんどの従業員がこう言い残して退職していった店がありました。「俺だってこんなに一生懸命にやっているのに」と店主は彼らを責めるだけでした。 その店がいまや従業員一人ひとりが個性を生 …
「人、技術、信用――この津波で、あんたが失ったものはあったか?」 2011年3月11日に東北地方太平洋沿岸に壊滅的な被害をもたらした東日本大震災。その数日後、気仙沼で海産物製造販売業を営む「斉吉商店」の斉藤 …
あなたが身につけている衣料品はどの国でつくられたものでしょうか。「そんなこと気にしたこともない」という回答がほとんどかもしれませんし、「日本製」と答える人はわずかでしょう。今、日本の衣料品が危機にあります。 …
「お許し下さい」 こんなお詫びの言葉から始まるチラシがあります。1960年夏、衣料品店として日本で初めてセルフサービスを導入した「ハトヤ」のものです。 わずか13坪で、当時において年商3億円という繁盛ぶりの …