客の心を心とする
茶聖と称せられた茶人、千利休は商人でもありました。一期一会は、彼が遺した言葉としてあまりにも有名です。出会いを一生に一度のものとして、それを大切にする精神はまさに商いにとって大切なものではないでしょうか。 …
茶聖と称せられた茶人、千利休は商人でもありました。一期一会は、彼が遺した言葉としてあまりにも有名です。出会いを一生に一度のものとして、それを大切にする精神はまさに商いにとって大切なものではないでしょうか。 …
「どうしたら文章がうまくなりますか?」 文章を書くことを生業としているからでしょうか、仕事柄、こんな質問をいただくことがあります。いつも四苦八苦しながら原稿を書いている我が身には、荷が勝つ問いですが、そんな …
売上高は? 店数は? 利益高は? 仕事柄、取材ではこんな質問をします。これら「量」は商売をする上で避けては通れない、大切なものさしです。 しかし、それだけであってよいはずはありません。ビジネスはもちろんのこ …
一人では人間は生きてはいけません。だから昔の町衆は、みんなでまちをよくすることに全力を挙げていました。そこから、本当の信頼と善意と安堵にあふれた泉が水をあふれさせることができます。 他人任せでは生きたまちに …
師と言え、今も折々に思う人が亡くなったのは1989年12月15日のことでした。享年89歳。商業界創立者、倉本長治の後を継いで、一貫して真商人道の普及と商業の社会的地位の向上を提唱した倉本初夫主幹です。 駆け …
この季節、お行儀よく葉を茂らせる街路樹に欠かせないのが剪定です。本当ならもっと枝を伸ばし、たくさんの葉を茂らせ、生を謳歌したいだろうに、一定の規格に無個性に整えられた姿は、けっして自由ではありません。 &n …
お会いしたことはありませんが、私はこの先達の熱い体温をいつも感じることができます。言葉の力とは偉大なものです。 「生きる」と題された彼の一編の詩。記されたのは1958年、日本の商業が拡大と成長の坂を上りはじ …
何となく心の温まる店、 何となく心の安らぐ店、 何となく心の明るくなる店、 そういう店になりましょう。 「毎度ありがとう」と お客様がいうような お店こそ本当のお店です。 この店は小さい。 こ …
正しきに よりて滅びる 店あらば 滅びてもよし 断じて滅びず これは、商業界草創期の指導者の一人、新保民八が遺した商人へのメッセージです。新保は花王石鹸(当時)の常務取締役を務めるかたわら、商業界の設立に参 …
時代が大きく変革しています。商業資本主義から産業資本主義、金融資本主義を経て、次の時代が姿を現わすでしょう。そのおぼろげな姿が見えてくる日まで、しっかりと自分のお客さまを守りたいものです。 子どもの数、高齢 …