店主の機嫌は店の空気になる
店に入った瞬間、何となく居心地のよい店があります。まだ何も買っていないのに、迎えられている感じがする。反対に、商品はきれいに並んでいるのに、なぜか早く出たくなる店もあります。店内の明るさや音楽、陳列の違いもあるでしょう。 […]
店に入った瞬間、何となく居心地のよい店があります。まだ何も買っていないのに、迎えられている感じがする。反対に、商品はきれいに並んでいるのに、なぜか早く出たくなる店もあります。店内の明るさや音楽、陳列の違いもあるでしょう。 […]
陽ざしが強まり、蝉の声が街を満たす7月。気温だけでなく、人の気持ちまで熱くなりやすい季節です。こんな時期こそ、商人に求められるのは「涼しい心」です。見た目の涼しさだけでなく、言葉づかい、立ち居振る舞い、対応の“さっぱり感
一日中働いている。店を開け、商品を並べ、接客をし、発注をし、伝票を整理し、SNSを更新し、会議に出る。気がつけば閉店時間になり、今日もよく働いたと思う。けれども帳簿を見ると、利益は思ったほど残っていない。お客様の数も増え
「もう少し安くなりませんか」 お客様からそう言われたとき、店主の心は揺れます。価格を下げれば、買ってもらえるかもしれません。値上げを見送れば、お客様を失わずに済むかもしれません。一方で、仕入価格は上がってい
「長年のご愛顧、誠にありがとうございました。今月末をもちまして、閉店いたします」 店の入口に、一枚の紙が貼られていました。通りかかった人が立ち止まり、しばらくその紙を見つめています。店内では、いつもと変わら
午後3時を過ぎたころ、一人の高齢の女性が店に入ってきました。店内をゆっくり見て回り、いつもの商品を一つ手に取ります。会計を済ませても、すぐには帰りません。 「今日は風が強いわね」 「この前買ったもの、おいし
開店前の店に、一台の配送車が止まりました。運転手は重い荷物を何箱も抱え、店の奥へと運び込んでいきます。店主は届いた商品を確かめながら、「いつも早いね。助かるよ」と声をかけました。その一言に、運転手の表情がほころびます。
店の灯りを消し、一日の営業を終えたとき、あなたは胸を張って「今日もこの商売をしてよかった」と言えるでしょうか。思ったほど売れなかった日もあるでしょう。忙しかった割に、利益が残らなかった日もあります。お客様から厳しい言葉を
6月6日、大阪・西天満の浄信寺で執り行われた西端春枝さんの七回忌法要に参列しました。およそ200名の縁の人々が集い、本堂には厳かな読経の声が満ちていました。西端さんが旅立たれてから、もう六年が過ぎました。事務所の机に飾ら
しとしとと降る雨が街を包む6月が今日から始まります。湿気が増え、空気が重くなり、どこか気分まで沈みがちな季節です。けれど、この時期こそ商人の腕の見せどころ。見える場所を磨くだけでなく、見えないところの清潔さと心配りが、店