一訓 損得より先きに善悪を考えよ
損得より先きに善悪を考えよ――商売十訓の第一訓に、この一文が置かれていることには大きな意味があります。倉本長治は、商いの出発点を「損得」ではなく「善悪」に据えています。この順序こそが、商いの質を決定づける根本基準なのです […]
損得より先きに善悪を考えよ――商売十訓の第一訓に、この一文が置かれていることには大きな意味があります。倉本長治は、商いの出発点を「損得」ではなく「善悪」に据えています。この順序こそが、商いの質を決定づける根本基準なのです […]
商いとは何か。 経営とは何のためにあるのか。 この問いに対して、時代も国も異なる二人の思想家が驚くほど同じ答えにたどり着いています。一人は商業界創立者・倉本長治。もう一人は現代経営学の父、ピーター・ドラッカ
44年前のこの日、東京の天候は記録によると最低気温マイナス0.3度、最高気温5.6度、快晴。1982年1月29日、商業界創立者、倉本長治がこの世を後にしたのはそんな日の午前のことでした。 昭和の石田梅岩、日
人の才能は、見た目や性格では決まらない──あなたの組織や店で、能力のある人財を見落としてはいませんか。 江戸時代の儒学者・荻生徂徠は、人財を正しく活かすための心得を残しています。その教えは、今の人財不足時代
「商売とは、人を幸せにするためにある」と繰り返し説いたのは、商業界主幹として多くの店を導いた経営思想家、倉本長治です。利益を目的にするのではなく、人や地域を豊かにすることこそが商いの本義――。その信念は、時代を超えて受け
「これは完成だ」と思った瞬間、商売は静かに衰退を始めます。 一例を挙げましょう。数年前、日本中に「高級食パン」ブームが巻き起こりました。一本800円、1000円という価格でも飛ぶように売れ、次々と専門店がオ
「企業にとって一番大事なことは、変化に対応していくことです。変わらなければ、生き残れない」 柳井正さんは、ユニクロを世界的ブランドに育てあげる過程で、何度もこう語ってきました。変化を恐れず挑み続ける姿勢こそ
昭和の石田梅岩と呼ばれた経営指導者、倉本長治には互いを切磋琢磨する仲間たちがいました。戦時中の言われなき罪で公職追放となった倉本に発表の場を与えようと創刊した「商業界」の初代社長を務めた新保民八、そして共に商業者の指導に
客の心を心とせよ――ダスキンがミスタードーナツを立ち上げたとき、商業界創立者、倉本長治が贈った言葉として知られています。ダスキン創業者・鈴木清一さんは長治から多くを学んだ商人の一人でした。 こ
経営理念とは何でしょうか? 経営学の碩学、ピーター・ドラッカーは「事業の目的は顧客の創造である」と言いました。すなわち、事業を通じて幸せを、暮らしの豊かさを感じる人を増やすことです。 また、ドラッカーとい