その数およそ1200アイテム。千葉・鎌ヶ谷市にある「超野球専門店CV」の売場には圧倒的なグローブの壁があります。少し進むと現れるのはバットのトンネル。深い森に入り込んだような錯覚を覚えるほどです。
そのポリシーは一人ひとりのプレーヤーに最良の一品を導き、長く大切に使ってもらうこと。大量生産、大量消費、大量廃棄を前提とした安売り・叩き売りとは一線を画し、蓄積された商品知識によって丁寧に価値を伝えています。
たとえば長年愛用してきたグローブをプロの革職人(タンナー)の技術によって蘇らせる「復革」プロジェクトなど、コロナ禍にあって多くの店が立ちすくんでいる中、同店の顧客へのメッセージである「挑戦」「自分に勝つ」を自ら実践しています。「この店を拠点にもっと野球を愛する人を増やしたい」という開店当初からのビジョンにブレはありません。
「オンライン通販の革新によって、この思いをもっと多くの野球を愛する人たちに伝えていきます」と中村勇太新社長。そこに超専門店の矜恃と継承を感じたのでした。