笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

「この人……いったい何なの?」

 

彼と初めて会ったのは2002年、かれこれ21年前のこと。そのときの第一印象がこれでした。スキンヘッドにキャップ、片耳にピアス、ジーパンにちょっと栃木弁……。出された名刺には「日本販売促進研究所代表取締役」「サトーカメラ株式会社代表取締役専務」とありました。

 

佐藤勝人くんとの付き合いはこうして始まったのです。

 

ちょうどそのころ、私は商業界の編集に携わって10年。渥美俊一、川崎進一、石原靖曠といった日本の商業を産業化、チェーンストア化に導いたコンサルタントの巨人たちの理論を学び、その源流に立つ商業界創立者、倉本長治の思想を学び、その後を継いだ倉本初夫主幹から教えを受けていたころでした。

 

そんな先人たちの英知を当時の彼は知るわけもありませんでした。しかし、彼にはサトーカメラという現場でお客様の生の声に耳を傾け、従業員(サトカメでは「アソイエイト」といいます)と向き合い、かつて「YKK」と言われたヤマダ電機、コジマ、カトーデンキ販売(現ケーズデンキ)により繰り広げられた北関東家電戦争の真っただ中で商うリアリティがありました。

 

彼の処女作『日本一のチラシはこうつくれ!』には、単なるチラシ技術論を超えた、何かを成し遂げたいという商人の魂がありました。だから、それを読み、まだ何者でもなかった彼に原稿を頼むことに迷いはありませんでした。以来、同世代の彼との付き合いが始まり、彼の進化を目の当たりにしてきました。

 

お客様から学び、アソシエイトから学び、競合店から学び、異業種・異業界から学び、人から学び、本から学び、何より現場から学び、それらを実践の中から自身の理論へと昇華してきたのです。そして、多くの事業者を救い、励まし、育ててきました。これからもそうでしょう。

 

どんな対象にも偏見や思い込みを持つことなく同じ目線に立って学ぶ——そこに佐藤勝人という人間の強みと魅力があります。それは今も変わりません。そして、これからも変わらないでしょう。どんな危機も好機に変える男、それが佐藤勝人です。

 

 

そんな彼が私の新著『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる』を、彼のYouTubeチャンネル「佐藤勝人」で紹介してくれました。「日本中の商売をやっている人はこの本を読むべき、と思った」というコメントは、商業にそれぞれの立場から向き合ってきた同い年の仲間からの最高の誉め言葉。感謝しかありません。ありがとう。皆さんも、ぜひ彼のYouTubeチャンネルをチェックしてみてください。そこには、彼ならではのリアリティがあります。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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