笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

小才は縁に出会って縁に気づかず
中才は縁に気づいて縁を生かせず
大才は袖すり合った縁をも生かす
結縁、尊縁、隨縁こそが商い

 

日本初のセルフサービス衣料品店をつくり、人材育成に尽力された西端春枝さんの著書『縁により縁に生きる』は折々に読み返す大切な一冊。縁を大切にし、縁から学び、縁を広げ、縁を活かした半生が感動的に描かれています。春枝さんは、縁を大切に生きた商人でした。

 

「だからな、あんた、あんたも縁を生かさなあかんで」と、春枝さんは私に教えてくれました。「煩悩具足の教えのとおり、人間は生きている限り煩悩から逃れられん。どんな人も一緒や。それを自覚した上で、縁を生かして誠実に生きなさい」というときの穏やかなお顔と声が、まぶたを閉じると今もあざやかにうかんできます。

 

振り返ると、いろいろな縁と共に生きていることを私たちは知ります。今もつながる縁もあれば、残念な結果で切れた縁もあるでしょう。しかし、「縁は切れることはない」と春枝さんは教えてくれました。切れているようで、すべてがその人の生き方につながっているのです。

 

商いも人生も縁が大切です。縁を結び、縁を尊び、縁に従うとき、縁は糧になります。ただし、求める心がなければ、縁を生かすことはできません。縁により縁に生きる——春枝さん、ありがとうございます。

 

【メルマガ「商いの心」のご案内】

 

ひとに笑顔を
事業に未来を
地域に活力を

 

週に一度、メールマガジンをお届けしています。

 

そこには、いろいろなことが書きつけてあります。その中のどれか一つ二つは、すぐ今日あなたの商いに役立つでしょう。もう一つ二つはすぐに役立たないように見えても、やがて心の底深く沈んでいつかあなたの商いを変えるでしょう。

 

このブログを良かったと感じていただけるなら、メルマガもぜひご覧ください。こちらより登録いただけます。

この記事をシェアする
いいね
ツイート
メール
笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

新刊案内

購入はこちらから

好評既刊

売れる人がやっているたった4つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践

購入はこちらから

Social Media

人気の記事

都道府県

カテゴリー