「実の商人は先も立ち、我も立つことを思うなり」とは、江戸期の思想家であり、商人に道を示した石門心学の石田梅岩の言葉です。また、近江商人は「三方よし」と、買い手、売り手、世間によい商いを説きました。
こう考えたとき、お客様は商人の上の存在でもなければ、下に見る存在でもありません。お客様は神様でも、攻略すべきターゲットでもありません。価格でおだてれば乗ってくると単純に考えてよい存在でもありません。
安いから買うのだという、お客様を軽蔑した考え方を徹底的に排除しましょう。大売り出しでお客様を並ばせるのを自慢するのもやめましょう。いままでマーケティングでは常識とされてきた商いの考え方を変えるときです。
お客様は友であり、親しい仲間であるべきです。双方の間にあるのは“おもいやり”であるべきなのです。そう考え実行すれば、きっと新しい世界が見えてくるでしょう。
さまざまな技術を学び、それを試すことは必要です。しかし、それよりも大切なことがあります。お客様を愛すること、それはお客様に愛されることにつながります。
【今日の商う言葉】
幸せになりたいなら
おもいやりを学ぼう
人を幸せにすることが
最も自らを幸せにする