「世の中のために、君の店は存在したほうがよいのか、なくてもかまわぬかを考えよう。なくても誰も困らぬような店なら、存在の意義はない。意義ある商売をしようではないか」
拙著『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる』の主人公、倉本長治は店の存在意義をこのように説きました。
「お客様の幸福な生活を守るのが商人の務めであるということに、君は極まりない誇りを持つことができるか」
倉本はこうも述べています。
「人間の営みの根本に愛情を置け。商売の根本にも愛の観念を置くとき、嘘のない、お客様に親切な信頼される商店が生まれる」
あなたが商売する理由——その根本に愛情があるとき、あなたの周りには多くの笑顔があふれるに違いありません。ますますの研鑽と、ますますのご繁盛を。