先日、創業60年を記念して開催されている「サンリオ展」へ行ってきました。60年間に生みだされたキャラクターは400以上。ハローキティ、マイメロディ、リトルツインスターズなど40年以上も愛され続けるキャラクターを擁するサンリオの歴史は、そのまま日本のカワイイ文化の歴史です。訪れた理由は、愛され続ける理由について調べるためです。
中でも気になるのは、1974年、ロンドン郊外生まれの女の子。身長はりんご5個分、体重はりんご3個分。赤いリボンがトレードマークのキティ・ホワイト。ハローキティはサンリオを代表する看板キャラクターです。
見ごたえと学びあるサンリオ展の最後に掲げられていたエピローグメッセージを紹介します。
「ハローキティのリボンは、世界中の人たちを結ぶ「仲良し」のシンボルだと言われています。そのリボンに平和の願いを込めて、サンリオは60年もの間、メッセージを発信してきましたが、戦争のない平和な世界はまだできていません。今この時点でも、まだ世界のどこかで紛争が続いています。
ハローキティがこの世からいなくなるときって、どんなときでしょうか? 二つの場合があると思います。一つは世界中の人たちが憎しみあい、戦争をし続ける世界大戦争になったとき。ハローキティの存在する意味はなくなってしまうことでしょう。もう一つは、世界中の人たちが、いがみ合うことなく仲良くすることができたとき。そのとき、ハローキティは自らの役割を終えて、消えていくことでしょう。
ハローキティが役目を終えれる世界=世界中から戦争がなくなる世界。そんな世界を、サンリオはこれからも求め続けていきたいと思います。」
ここに、彼女が愛され続ける理由の一端があります。