笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

正直さとは、言葉を行動に合わせること。誠実さとは、行動を言葉に合わせること。この二つは、何か迷ったときに自らの指針にしている言葉です。

 

正直とは、やっていることを表現するとき、言葉を行動に一致させることを言います。たとえば嘘をついたなら、「嘘をついた」と言えることです。

 

誠実とは、「こうありたい」と言うとき、そのとおりに行動することを言います。たとえば「嘘をつかない」と言うなら、現に嘘をつかないことを言います。

 

正直であること。

誠実であること。

 

お客様に愛され続ける商いにも、実はこの二つが欠かせません。いえ、究極はこの二つだけがあればいいのです。これは、そんな店の一つです。

 

2001年に誕生し、今では25の国と地域に500店舗以上を展開、単位面積当たりの売上高では2011年以来全米ナンバーワンであり続けている店があります。アップルの直営店「アップルストア」で、日本にも現在10店舗が営業しています。

 

単位面積当たり売上高全米ナンバーワンと書きましたが、日本経済新聞の報道によると、2位のティファニーの2倍弱、3位コーチの3倍強にあたるそうです。もちろん、アップル製品は直営であるか否かを問わず、インターネット上で販売されています。

 

そして、直営店で購入するより安い場合がほとんどです。それなのに、なぜアップルのリアル店舗直営店は、多くのアップルユーザーを惹きつけるのでしょうか。

 

「すべてのAppleの直営店の核にあるものは、地域社会の人々が互いにつながり、学び、それぞれの創造力を解き放つために集う場所を提供することで、教育や発想を刺激したいという思いです」とは、アップルが宣言するアップルストアの使命です。その使命を言葉だけに終わらせず、顧客体験として実現しようとする営みがアップルストアにあります。

 

そして、そこで顧客に接する販売員は第一に正直であり、誠実であることが求められていると言います。一人のお客様のために心からの誠実を尽くし、一人のお客様のために損得よりも善悪を優先する姿勢があります。あなたもぜひ、体験してみてください。

 

そして、正直と誠実、この二つを持ち合わせなければ、お客様はもはや店を認めてくれない時代です。コロナはそれを加速させました。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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