笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

郊外にショッピングモールさえあれば、商店街の小さな店は不要でしょうか? インターネットで買物できれば、まちなかの実店舗は無意味でしょうか? あなたの答えが「否」であるならば、続きを読んでください。

 

まちには緑が必要です。大気を新鮮に保ち、安らぎを生むためです。しかし整えられた街路樹に、心から安らぎを感じさせてくれる樹木は多くありません。チェーンストアやインターネット通販とは、そうした類のものです。

 

もちろん街路樹は必要ですが、まちを彩る緑は多様なほうが暮らしは豊かになります。一茎の小さな草花や奔放に枝を伸ばした自然樹が持つ個性こそ、より大きな安らぎをもたらすことを忘れてはなりません。

 

まちゼミに取り組んでいる店々とは、そうした野の花や樹のような存在です。陽の光を受けようと懸命に幹を伸ばし、地の恵みを得ようと土壌に根を張ります。そんなたくましさを持つ店こそが私たちの暮らしを心豊かにしてくれます。

 

私たちは買物を通じて商品を手にしますが、それは単なる貨幣と物財を交換するだけの経済行為ではありません。あるときは自己実現の行為であり、あるときは自己表現の手段でもあります。買物は人がもっとも自分らしさを表現できるクリエイティブな営みです。

 

だからこそ私たちは、誰から買うか、どこで買うかに真剣でありたいのです。信頼できる対象から購入すれば、自身はもちろん関わる人たちに幸せをもたらすでしょう。買物とは、商人に対する信頼と期待の表明なのです。

 

まちゼミとは、信頼と期待に応える商いを育む手段です。まちゼミ商人とは、まさにそうした信頼の対象であるべきなのです。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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