笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

商店街は誰のもの?

まちは、生きた人間が日々住んでいるところです。私たちの務めは、その生きて住んでいる人たちが、もっと、よりよく暮らしていけるような環境をどうすればつくりだし、維持してゆけるかを考え、日々の商いを通じて実践することです。

 

その「良くする」ことに皆を引っ張っていく先頭に立つのが、そのまちで「あきない」をさせてもらっている商人の当然の任務なのです。自分がお金を稼ぐ場所だと考えると、権利意識が出てしまいます。商店街をそのように見ると、お客様からの支持は得られません。

 

仕入れする場合も、ただ売れるもの、売りやすいもの、利益が取れるもの、回転が速いもの、ロスの出にくいもの、売れ足の速そうなもの、つまり自分が儲かる商売ばかり考えるのはやめましょう。お客に損をさせない商品、お客が求めている商品、価格も説明もできる商品、売り方がわかる商品、さらに店の経営にプラスになる商品、いつもお客様に自慢してみたくてワクワクするような仕入れができる商人であってほしいのです。

 

まちなかにこのような気持ちの店があふれていれば、お客様はこのようなまちを「私のまち」と呼んでくれるようになるに違いありません。商人の役割はこんなところにあると思います。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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