笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

忙しい時ほど丁寧に

苦しいときほど、困難なときほど、基本を大切にしましょう。あれもこれもと自分を見失うのではなく、「これだけは大切にしたい」という基本を常に自分の中の行動基準としましょう。

 

たとえば、次の10個の基本を振り返ってみてください。これは私の基本ですが、ぜひこの機会に基本を見直してみてください。

 

①シンプルに行動する
すべきことを絞ったほうが、一つひとつを濃く丁寧にできます。危機においては単純に。雨垂れは石を穿つのです。

 

②少し先を想像する
どんなことにも、その先に人の暮らしや命があることを忘れてはいけません。関係軸、地域軸、時間軸で見透し、人を大切にしましょう。

 

③愛情を伝えよう
コミニケーションの目的とは対立することではなく、愛情を伝えることです。攻撃よりも協調、対立よりも調和を言葉にしましょう。

 

④幸せをイメージする
縁によって花はひらき、恩によって実は結び、幸せはそこにあります。縁をあたため、ささやかでも恩を返すか、送りましょう。

 

⑤小さい約束ほど大切にする
小さな約束を守れない人に、大きな約束を果たすことはできません。自分との約束を守る、それが自己肯定感を高めます。

 

⑥今日と十年後を同じように考える
目の前のことと未来のことを、同じように大切にする視点を常に持ちましょう。人生とは今この一瞬の積み重ねであり、一方で未来を見据えて進んでいくものです。

 

⑦人間力を養う
本を読み、音楽を聴き、芸術に親しみ、心に幅と深みを養いましょう。一日に少しだけそんな時間を持つと、ちょっと違います。私も隙を見つけて、映画館、美術館荷を足を運んでいます。

 

⑧挨拶と笑顔を磨こう
「あっ、この人いいなぁ」と思ってもらえたら、これから始まる仕事の8割は成功です。人より優れている必要はありません。決め手は自分らしい個性です。

 

⑨おいしいものを食べよう
おいしいものを食べる努力が生きる力を養います。おいしいものとは丁寧につくられたもの、高いものではありません。そんな一品をつくれたり、出会うと人生は豊かになります。

 

⑩幸せにつながる仕事かどうかを考えよう
あなたの仕事が誰かを幸せにしているかどうか、それを常に忘れないように。これからは利他であることが、自分を利する時代です。利他とは最善の利己主義なのです。

 

いかがでしょうか。余裕がないときほど、余裕をつくりましょう。視点を遠くに置きましょう。そうすると、いま本当にやるべきことがはっきりと見えるはずです。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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