笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

世界一の老舗の社訓

日本は世界でいちばん長寿企業が多い国と言われています。

 

その中でも最古の老舗が社寺建築を生業とする「金剛組」。創業は578年。聖徳太子の命を受けて、百済から招かれた三人の工匠の一人が、金剛組初代となる金剛重光です。工匠たちは、日本最初の官寺である四天王寺の建立に携わり、重光は四天王寺が一応の完成を見た後もこの地に留まり、寺を護りました。

 

今日のブログでは、世界一の老舗の社訓を見てみましょう。拙著『売れる店がやっているたった四つの繁盛の法則』でもお伝えしているように、理念・哲学(philosophy)の明確化と実践は企業の永続に最も欠かせない要件です。

 

一、儒仏神三教の考えをよく考えよ
一、主人の好みに従え
一、修行に励め
一、出すぎたことをするな
一、大酒は慎め
一、身分に過ぎたことはするな
一、人を敬い、言葉に気をつけよ
一、憐れみの心をかけろ
一、争ってはならない
一、人を軽んじ威張ってはならない
一、誰にでも丁寧に接しなさい
一、差別をせず丁寧に対応せよ
一、私心なく正直に対応せよ
一、入札は正直な見積りを提出せよ
一、家名を大切に相続せよ
一、先祖の命日は怠るな

 

この家訓「職家心得之事」は江戸時代中期、32代目の金剛興八郎喜定が亡くなる間際に遺した遺言と言われています。その教えは、人としての在り方を磨くことに重点を置いています。

 

堅実、分相応、誠実、勤勉、実直——経営とは、釈迦の教え「経」を営むこと。「経」とは、いかに生きるべきか、与えられた生をどのように活かすかという人生の奥義のこと。だから経営には終わりはありません。世界一の老舗の家訓は、それを教えてくれます。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

「世界一の老舗の社訓」への1件のフィードバック

  1. 現代人は職家心得の事に立ち返らなければならない。華美に走り過ぎている。

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