笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

修練を積んだ書家が一本の線を書きます。

 

すると、そこに美が宿ります。同じ毛筆を使って一本の線を書くことは誰にもできるのに、なぜ何万人もの人は、優れた書家と同じ美しい生きた線を引くことができないのでしょうか。それは、その一筆よりも先行して、幾多の基礎鍛錬があり、そこに至るには長年の専門家としての修練があるからです。

 

優れた販売員の接客にも同じことが言えます。

 

販売員の優劣は、聞くことでわかります。お客様に長く続く満足をもたらす販売員の接客は、話すより訊くことに重点が置かれます。的確な問いにより、お客様自身が気づいていないニーズを探りあて、練り上げた知識を用いて、一人ひとりに最良を提供します。話すことで説得するのではなく、訊くことで納得していただくのです。

 

 

自他を幸せにする本当の繁盛とはなんでしょうか。

 

お客様が同じの店へ二度も三度も繰り返し買物に見えることを繫盛といいます。あなたの店が繫盛しないのは、それを妨げる障害がどこかにあるからです。だから繫盛とは、別の言葉で表わすなら、繫盛の障害となるものを取り除くことにほかなりません。

 

巧みなセールストークより必要なものがあります。

 

なぜ二度とお客様が来ないかは、お客様に不快な思いをさせたり、満足を与えなかったりすることによる場合がほとんどです。販売の第一線に立つ人が「親切」と「熱心」であることに徹することは、販売技術の上手下手などよりも大切なのです。

 

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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