笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

自分の商売を考えるときいちばん大切なのは、「自分が客だったら」という視点に立つこと。当たり前かもしれませんが、その実践はとても難しいものです。人は誰しも自分の都合を優先してしまうからです。

 

商売とは、世の人々のために幸福と平安の社会を、商品・サービスを提供することを通じて招来することにほかなりません。人間が社会のために働いて報酬を稼ぐのが愉しいことだと感じ、生きている嬉しさ、働いた幸せがほのぼのと身にも心にも感得できる場所、それが店であるはずです。

 

そんな商いをすることが、良き人として生きるということ。つまり、良い商人は良い人間であるはずです。

 

いえ、こう書くと堅苦しさが先に立ちます。良く生きようとする、これに尽きます。そんな店を営んでいくためには、販促も計数もマーチャンダイジングも大切です。

 

でも、それよりも大切なものがあることを、いつも忘れないようにしましょう。

 

 

 

たとえば、写真のみかん。お弁当に入れるために半分に切られていますが、それだけではありません。底を削ぎ、側面には二方向から切り込みが入れられています。半分切っただけより、工程数は増えます。

 

でも、こうしたほうがお客様はみかんを剝きやすく、食べやすいことは一目瞭然。この店は多くのお年寄りに利用されています。手の力の落ちたお年寄りにとって、このひと手間がどれだけありがたいことかが創造できるか、できないか。

 

お客様の立場に立つとはこういうことです。

 

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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