「数百円しか売れない日が続いたり、メーカーが商品を卸してくれなかったりと、独立して4年間は赤字続きで、娘にランドセルが買ってやれませんでした。そんなつらいことがいろいろあると、『俺は何のためにこのお店を始めたんだっけな?』って、よくわからなくなるときが正直あります。そんなとき、この理念を何度も何度も読み返してきたんです。今でもそう。理念を読み返すと、オープンした日の朝に僕は戻れるんです」
こう語るのは、埼玉県さいたま市を拠点に6店舗を展開、「笑顔創造店舗」をストアコンセプトに婦人服、子供服と雑貨を商う「コスコジ」の店主、小杉光司さん。コロナ禍によって景気は冷え込み、売上がコロナ禍前の7割にとどまる業種が少なくない中、お客様と固い絆のコミュニティをつくり、着実にファンを増やし続けています。
そんなコスコジも、ここまで順風満帆な航海を続けてきたわけではありません。何度も試練が襲いましたが、そのたびに乗り越えてきました。なぜか? それは事業理念を見失わなかったからです。
「大切なものを大切にし続けてきたからこそ今があります」と言うように、コスコジにはすべての店に事業理念が掲げられています。その詳細は新刊『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則』を、ぜひご覧ください。
「たかが言葉」と言うなかれ。言葉があるから行動が生まれ、行動を続けるから変化が生じ、変化が明るい未来を招くのです。はじめに言葉ありき――そして言葉は哲学と理念を表現するものなのです。言葉があるから、人は成長することができ、己の道を歩み続けられます。