一隅を照らす商人
己という一個の生命体がこの世にあるのは、それ以前に命をつないできた祖先が居たからこそにほかなりません。商店であれば、その営みの途中にあることに、ただただ感謝することから、繁昌は始まります。 代々続く商店なら …
己という一個の生命体がこの世にあるのは、それ以前に命をつないできた祖先が居たからこそにほかなりません。商店であれば、その営みの途中にあることに、ただただ感謝することから、繁昌は始まります。 代々続く商店なら …
1922年、その人は大阪の浄土宗大谷派勝光寺の長女として生まれました。戦前は小学校教諭、戦後は夫・行雄さんと行商をしていました。1950年、大阪に一坪半の衣料品店ハトヤを開いた西端春枝さんです。 1963年 …
「お許し下さい」 こんなお詫びの言葉から始まるチラシがあります。1960年夏、衣料品店として日本で初めてセルフサービスを導入した「ハトヤ」のものです。 わずか13坪で、当時において年商3億円という繁盛ぶりの …
お許し下さい――こう始まるチラシがあります。1960年夏、日本で初めて衣料品店としてセルフサービスを導入した「ハトヤ」のものです。 わずか13坪で、当時において年商3億円という繁盛ぶりの同店は、その日も多く …