笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

倉本長治「商いのこころ」31選(1/3)

いま、あらためて見直しているのは、B6判の小冊子。「商業界」2011年1月号付録として制作した「倉本長治 商いのこころ 日めくりカレンダー」です。

 

倉本長治の遺した親しい人への直筆絵はがきからとった草花の絵と、膨大な著作から選んだ一文が31篇から構成されています。いわば拙著『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる』の原点です。

 

3回に分けて、その言葉を紹介します。まず1回目は1日から10日までの10篇。何か心に留まる言葉があれば幸いです。

 

 

01
理想を持ちたまえ。
これこそ手ごたえのある
立派な仕事だと信じ、
高い希望を掲げよう。
それが自他の善に通じ、
幸福につながるからである。

 

02
今、わずかな苦労をするならば、
やがて大きな休息と
永遠の喜びを見いだすだろう。

 

03
商売のうち
一番むずかしいことは、
その店の中のどこにも
嘘がないようにすることである。

 

04
他人はみな自分より
まさっていると
考えても害はないが、
誰かを自分より劣っていると
考えることは、
はなはな有害である。

 

05
商人の価値は、儲けではなく、
商売を通じて、
どれほど社会貢献を行ったかで定まる。

 

06
商売は今日のものではない。
永遠のもの、未来のものと
考えていい。
人は今日よりもより良き未来に
生きねばならない。

 

07
人間の営みの根本に愛情を置け。
商売の根本にも愛の観念を置くとき、
嘘のない、お客に親切な、
信頼される商店が生まれる。

 

08
慎重で誠意ある仕事、
節度ある努力、
愛情ある行為が
経営の三大条件である。

 

09
成功した店主にも
失敗の経験がたくさんある。
だから、失敗続きの店主にも
成功の可能性がある。

 

10
苦難のうちにも、
自然にほほえみを
持つことの出来る人は、
必ず幸福である。

 

この記事をシェアする
いいね
ツイート
メール
笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

新刊案内

購入はこちらから

好評既刊

売れる人がやっているたった4つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践

購入はこちらから

Social Media

人気の記事

都道府県

カテゴリー