イオン・岡田卓也
セブン&アイHD・伊藤雅敏
ダイエー・中内功
西武セゾングループ・堤清二
平和堂・夏原平次郎
イズミ・山西義政
イズミヤ・和田源三郎
ヨークベニマル・大高善雄
西友ストアー・上野光平
小田豊四郎・六花亭
西川俊男・ユニー
長崎屋・岩田孝八
ニチイ・西端行雄、春枝
寿屋・壽崎肇
十字屋・山藤捷七
鈴屋・鈴木義雄
ある者は今日まで企業を発展させ、ある者は途中で退場を余儀なくされたという違いはありますが、冒頭に掲げたのは、日本の小売業史を語る上でその名を欠かすことのできない商人たちです。
じつは、もう一つ共通点があります。ある男を師として敬い、ある男もまた彼らを愛し、日本の生活者の暮らしの向上を目指し、真商道をともに歩んだ間柄でした。
「ある男」とは、新著『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる』の主人公、商業界創立者の倉本長治。本書は「昭和の石田梅岩」「日本商業の父」と呼ばれた倉本の教えを、未来につなごうという思いで書きました。
倉本を敬い、倉本から愛された商人は、彼らばかりではありません。地域に根づき、お客様の暮らしのために寝食を忘れた全国津々浦々の名もなき商人たちもまた、倉本長治の教え子でした。
ファーストリテイリング・柳井正
彼もまた、その真商人の系譜を継ぐ商人の一人です。彼は倉本から何を学び、何を守り続けているのか。それはまた次回。