笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

私たちは、お客さまの暮らしを守り
より豊かな明るい社会づくりに努めます

 

私たちは、職業に誇りと喜びを持ち
商人としての自覚ある行動に努めます

 

私たちは、職業の深い知識と誠実さで
信頼される店づくりに努めます

 

私たちは、人格と技術の向上を図り
相互研磨による経営の近代化に努めます

 

私たちは、協同の活動を推進し
よりよき商道の実現に努めます

 

これは、商業者の社会的立場とその使命をはっきりと認識し、日頃から社会生活に即した商業の道を開拓する専門店団体、日本専門店会連盟の掲げる誓いです。日専連は1936年に「全日本専門店会聯盟」として誕生、戦前戦後の中断はあるものの、長きにわたって真商道を追究してきた組織です。

 

構成する一つひとつの店は小さな存在ですが、精神的に強く結合しています。その源の一つが先述した「日専連の誓い」なのです。もう一度読み返してみてください。あなたの商いにとっても、学ぶべき指針ではないでしょうか。

 

日専連にはもう一つ、大切にしている信条があります。それは、商業界創立者、倉本長治の後輩であり、共に商業革新に取り組んだ同志、岡田徹が日専連のために書き起こしたものです。そこには、今も変わらない誠があります。

 

小売商人は消費者の身近にいて、職能としての深い知識と、親しい隣人としての誠実さで、消費者の経済をしっかりと守り、その日常生活をより豊かにして、暮しよい明るい社会をつくることが与えられた使命である。そのゆえに、この職業が消費者のために在るものであり、社会的に意義のあることを自覚し、われ小売商人なりの誇りと喜びとに生涯をかけて悔いない。

 

商店は、この職業の真価が発揮されて、小売商人が在ることの意義が広く消費者に認められる場である。同時に、「お客さま」と愛称される消費者が、商品とその代価との取引を超えて、小売商人の美しい誠実さと深い思いやりとに心打たれ、友情の交換が行われる「信頼の場」である。

 

消費者が求めるものは、良品正価の保証と買物の楽しさである。小売商人が消費者に信頼されるのは、この保証と、楽しいお買物の中に流されているまごころのゆえである。従って、無駄のない経費とつつましやかな生活とで、消費者の負担を出来得る限り軽くするよう努めることが、正しい報酬と永遠の繁昌をもたらす唯一の道である。

 

日専連は小売業を国民経済の上に重要な職能であると確信し、小売商人としての人格をみがき、たゆまざる精進と親類づきあいによる結合のもとに、経営の近代化をはかり、協同の活動を推進し、奉仕の理想である真商道を実現せんとする組織である。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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