笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

老朽・弱小・貧乏。こうした三重苦を抱えていては「何をやっても無駄だ」と、あなたは諦めていませんか。今日のブログはそんな人に読んでいただきたいのです。

 

ある意味で見事なまでの三重苦から再生を果たした鶴岡市立加茂水族館。1964年開館の小さなアクアリウムが2015年に、入館者累計100万人を突破したというニュースは、多くの“小さき者”を勇気づけました。

 

一時は入館者ゼロの日が続くときもあった同館が、なぜ再生したのでしょうか? その理由を確認するため、出張の機会にじっくりと見学したときの話です。そのときも、多くの見学客で小さな市立水族館はにぎわっていました。

 

 

再生の目玉はギネス認定、世界一の記録を持つクラゲ展示の充実ぶりです。その数およそ50種類、クラゲ水族館の異名を持つほどに専門特化しています。さらにその目玉となるのが、直径5メートルという水槽を埋め尽くす約2000匹ものミズクラゲ。観る者の目を惹きつけて離さない魅力を持っているのです。

 

きっかけは、スタッフの一人がサンゴの水槽で見つけた小さなクラゲ。試みに育てて繁殖させて展示したところ、お客様が喜んでくれたそうです。それは、見過ごしてしまうほど小さな出来事でした。

 

そこからクラゲへの一点集中が始まるのです。しかし、道のりは平坦ではありませんでした。採集はできるけれども、なかなか飼育することができません。いまだ生態が解明されていない種も多く、試行錯誤を繰り返して飼育のノウハウを積み上げていきました。

 

 

1.初めてのクラゲ展示で起こった“小さな変化”を見逃さなかったこと
2.クラゲへの特化という、小さく狭く濃く深い分野に掘り下げ切ったこと
3.飼育の難しさという、困難に粘り強く向き合ったこと

 

V字回復を果たした加茂水族館の成功で、私が注目したのは以上の3点でした。小さな店が学ぶべきことの多い加茂水族館。一目見る価値のある水族館だと思いました。大きな成果は小さな変化の中に潜んでいるのです。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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