おかげさまで57回目の誕生日を迎えました。ここまで大病なく、多少の無理のきく体に生み育ててくれた両親に感謝します。
57歳最初の読書は、岡本太郎さんの『強く生きる言葉』。言うまでも、太陽の塔をはじめ日本を代表する抽象絵画・造形作家。私たちの世代にとっては「芸術は爆発だ!」というテレビコマーシャルが強く記憶に残ります。
本書は、彼の遺した名言集。出版社の編集者であり、岡本太郎の秘書であり、養女であり、実質的な妻であった岡本敏子さんが採集した日常の「太郎のつぶやき」がまとめられています。あとがきにはこうあります。
「力強く、鋭くて、それでいてデリケートな太郎の言葉は、きっと今の、どっちを向いて歩きだしたらいいのか解からない、途方にくれた人々を力づけ、勇気を与えるに違いない。元気な人は励まされもっと元気に、愛ある人はもっと優しく、それぞれにこれらの言葉を噛みしめて、いのちを輝かしてほしい」
では、いくつかシェアしましょう。今朝読み直して刺さったものです。
こんなに弱い、なら弱いまま、
ありのままで進めば逆に勇気が出てくるじゃないか。
もっと平気で、自分自身と対決するんだよ。
いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。
やってごらん。
人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。
何のためにこの世に来たのか。
そして生きつづけているのか。
ほんとうを言えば、誰も知らない。
本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。
まあ、何はともあれ、生かされていることへの感謝を忘れずに、一日一日をこれらの言葉のように燃焼させていきたいと思います。毎日、よく燃やしきり、朝に再生する。その繰り返しです。皆さまも、よく燃えてください。