笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

商人も客も、ともに生活者

費やして消す者に
隷属するだけの商いより
活かして生きる者と
共に歩む商いをしよう

 

私たちは、生活の局面ごとにさまざまな呼ばれ方をします。家庭においては父や母かもしれないし、息子や娘かもしれません。仕事の上では、経営者かもしれないし、パート・アルバイトかもしれません。

 

買物という局面では、お客様、消費者、カスタマー、コンシューマー。このとき、私にはどうしても引っかかる言葉があります。そう呼びたくないし、呼ばれたくもないという言葉です。

 

それは消費者。「費」やして「消」す者と書きます。そこには人間としての息遣いが感じられません。

 

辞書によると、消費者とは「商品・サービスを消費する人」とあります。対義語は「生産者」、つまり“作り手”から見た言葉なのです。生産物の流れの末端にいて、それを費やして消す存在という視点です。

 

では、なんのために消費するのでしょうか? それは、日々の暮らしを豊かにするため。それは、未来に向けて今を生きるため。

 

だから私たちはお客様を生活者、つまり「活」かして「生」きる者ととらえましょう。商人は生活者であり、お客様も同じく生活者です。この対等な立ち位置から出発してこそ、あなたの商いは本物になるでしょう。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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