11
利益とは、
社会のために尽す物質的、
精神的な種火のことである。
12
商売は損得より
善悪のほうが大切である。
採算がとれるかという問題よりも
善いことか、悪いことかを
考えるのが根本である。
13
商売の競争とは、
どの店が最もよく
お客に奉仕するかの
競争という意味である。
14
安ければよいという議論にも
合理性がなければならぬ。
商売が大衆に支持得されるのは
売値の安いという
ことばかりではない。
15
従業員も自分と同じ人間、
同じ職場の協働者、
そして親密な仲のよい
友達であることが
最も好ましいことを
信じようではないか。
16
若い人よ、正しさについて学べ。
何よりも己に克つことの
重要さを知り、これを実践せよ。
17
多くを売ろうとするな。
むしろお客の無駄な買物を
抑制するほうが、
よく売る結果になるものと知れ。
19
店がお客から信頼されたという、
確実に生きた証拠が
正しい利益なのである。
19
苦情を申し立てるお客こそ、
店の一番熱心なひいき客になる
可能性を持つ。
20
繁昌とは、その店が
世の中の人々に
大いに役立っている証拠である。
すべての店は
繁昌のためにある。