繁盛は、お客様との間に心の結びつきをどれほど深くつくれるかによって決まります。資本、設備、経営技術などによって繁盛が決まるわけではありません。それ以上に大切なのは「お客様のための店」という精神が、店の隅々にまでにじみ出ていることです。
生きづらいこの世の中にあって、よりよい明日を求めて今日を暮らしている多くの生活者は、友人としてのあたたかな手をさしのべてくれる商人を求めています。商人とは、生きることの喜びと明日への活力を与えられる存在なのです。
消費者は単に物を求めているのではありません。物とお金との取引を超えて、商人の「人間」を求めています。誠実な、正直な、あたたかな心を求めています。一人のお客様の喜びのために誠実を尽くし、一人のお客様の生活を守るために利害を忘れる。そんな人間としての美しさをこそ、商店経営の姿なのです。
金儲けの方便だと思っていた商いが、自分の生涯をかける価値ある聖業だと理解したとき、一人のお客様のために商品としてのいのちをかけることに、生きがいを知るのです。商いとは人間愛の聖業です。日々誠実な営みこそ商人の生きる道なのです。あなたが生涯をかけた仕事の尊さを知りましょう。
【今日の商う言葉】
真の商人になろう
愛と真実の商売で
生きがいある人生を歩み
商人であることを誇ろう