本当の愛というものは人を偽らないものです。そして、何者にも負けない強さを持っています。正しい商売はこの強い真実に輝いた愛情の上に立つものでなければなりません。
家庭で家族を愛するように、店でお客様を愛しましょう。そして共に働く仲間を慈しみ、自分自身をも愛し、尊重するとき、その商売は和やかな微笑と信頼に満ちた者になるでしょう。慈父、慈母の周りに幼子が集まるように、店は信頼と喜びとで表情を輝かせたお客様でにぎわうのは当然です。
家族や親類だけを優遇するのを愛情だという人がいるかもしれませんが、本当の愛は見知らぬ旅人をもいたわり愛するところにあります。親類に値引きするのが当然ならば、初めてのお客様、遠来のお客様、どこの誰かも知らないお客様にも、それと同等の親切とおもいやりを尽くすのが正しいのです。
ということは、365日、誰に対してもいちばんおもいやりある親切な売り方を公平にお香なうことだとわかります。そのとき、お客様を煽るような広告や、欺くような省略など一つもいりません。
商人として、一生を通じて毎日が悔いのない、侮りのない生活を送りましょう。親として、子どもたちに「私は立派な商人だった」と胸を張れる商人を目指しましょう。幸せはそこにあります。
【今日の商う言葉】
お客様への愛情ほど
百の広告にも
千の商略にも
優るものはない