世の中の人々のために役立つ仕事をしているのだという自覚。扱う商品についての専門家であるという奢りない自負心。この二つを常に自覚していなければ、得意客などつくれるはずもありません。
人に対する愛情と誠実さの上に立ち、商いの勉強をしましょう。少なくとも商品知識については、お客様の何倍もの知識を体得してこそ愛は示せます。お客様の笑顔を思い、毎日を誠実にたゆまぬ努力をすることを楽しみましょう。
次にお客様一人ひとりを人間として理解することに努めましょう。あなたもそうであるように、世の中に誰一人として同じ人はいません。それぞれが持っている願いに聞き耳を立て、本人も気づいていない心に寄り添いましょう。
すべてのお客様はあなたの上得意客になりたいと願っています。しかし、その願いはなかなか叶えられません。それは、あなたに専門家としての深い知識が見られないからです。
確かな技術と知識を身につけようと努める姿勢をお客様は見ています。たとえ未熟でも、進歩しようとするあなたの誠実さこそ、お客様とあなたを結ぶ架け橋。なぜなら、そこに純粋な使命感があるからです。
【今日の商う言葉】
商人は生活者の身近にいて
専門家としての深い知識と
親しい隣人としての誠実さで
暮らしを守る使命を持とう