お読みの人の中には、商売で財を成した人もきっといるでしょう。しかし、人生がなんとなくむなしいと感じる朝はないでしょうか? 深夜に目覚めて、何か敗北感にとらわれたような感じはしませんか? それはあなたが善いことをしたいと考えながらも、不十分だと考えているからです。
そういう反省のある人にこそ、悔いない商いの道は開かれます。従業員やお客様と一緒に、手を取りあって喜び、肩を叩いて慰めあえていますか? 悔いなきまでに、愛と真実のある商売に徹しきれていると自分に言えますか? 儲けと引き換えに、何か大切にすべきものをないがしろにしていませんか?
誤解しないでください、金が儲かることは別に罪悪ではありません。だた、その富を積むやり方に問題はないかと問うているのです。富を重ねる手段として商売を考える場合、人間は卑しくなります。人々の生活を豊かに、楽しく、平安にするために商売はあるからです。
一人ひとりのお客様からの報酬は、あなたへの一粒の感謝の種です。
そうした信頼が積もり積もって富を成す場合のみ、それは本当の商人の富と言えます。商人にとって富は、目的ではなく結果であることを忘れてはなりません。だから、今日も一人でいい、友人と呼べるようなお客様をつくりましょう。
【今日の商う言葉】
あなたを人間として信頼し
友情でつながるお客様を
毎日一人ずつつくりましょう
それが商売の王道です