拡大より信頼を選び続けた人
2020年春、大きな転機にいた私に、気さくに声をかけてくださったのが瀬尾正忠さんでした。 セオサイクル本店のほど近くにある事務所。質素なその空間で、何度も向かい合って話をさせていただきました。瀬尾さんは時間 […]
2020年春、大きな転機にいた私に、気さくに声をかけてくださったのが瀬尾正忠さんでした。 セオサイクル本店のほど近くにある事務所。質素なその空間で、何度も向かい合って話をさせていただきました。瀬尾さんは時間 […]
朝の陸前高田--。店の扉を開けると、焙煎したての豆の香りが、まだ冷たい空気に溶けていきます。湯を注ぐと、ふわりと立ち上る香り。その一杯はただのコーヒーではありません。酒かすで発酵させた「純米酒粕発酵珈琲」は、陸前高田市の
小さな店にとって、PRはどこか遠い世界の話に聞こえがちです。人手も時間も資金も足りない。まして専門知識など持ち合わせていない――そう感じている商人は、けっして少なくないでしょう。しかし、本書『片手間PR術』が教えてくれる
宇都宮のオリオン通り商店街の一角にある小さな紅茶専門店。まだ店が開く前、シャッターの隙間からあたたかいオレンジ色の光が外へこぼれていました。店内では、根本泰昌さんがゆっくりとポットに湯を注いでいます。静かな店内に、湿った
花を一輪手に取ると、心がふっと軽くなる瞬間があります。そこには、花そのものの美しさだけでなく、その背景にある人の営みや志が静かに息づいているからでしょう。 栃木県鹿沼市に本店を構える「いわい生花」。ここには
店に入った瞬間、ふっと心がやわらぐ──。そう感じる店に出会ったことがありますか。広島県福山市の「ナチュラルマーケットIKO」は、まさにそんな店です。棚に並ぶ食品の一つひとつが、生産者の想いをまとい、手書きのPOPは小さな
組織が大きくなるほど、人は安定を望むようになります。「もう十分ではないか」「このままでいいだろう」。そんな言葉が職場に増えると、挑戦する意欲は少しずつ薄れていきます。しかし、社会の変化は待ってくれません。安定を守りながら
朝8時になると、盛岡市長田町の一角に、パンの甘い香りが立ちこめます。通勤途中の会社員から始まり、制服姿の高校生、買い物帰りの主婦と多くのお客様が訪れます。皆が自然と列をつくるのは、創業76年を迎える「福田パン本店」のいつ
日本の伝統芸能や武道の世界でなじみ深い「稽古」という言葉。単なる練習や反復のことではなく、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」という意味を持ちます。つまり、先人の知恵や精神に立ち返り、そこから自らの技と心を磨き上げる営み
「お客様にも、仕入れ先にも、そして一緒に働いてくれる仲間にも、本当に人に恵まれてきました」 そう語るのは、北海道旭川市で自転車とストーブの専門店「高砂輪業」を営む代表取締役・左高芳則さんです。1972年創業