商いへの評価は帰った後に決まる
店で買い物をすると、会計を終えた瞬間に商いが一つ完結したように感じます。商品を袋に入れ、「ありがとうございました」とお見送りをする。売る側にとっても、買う側にとっても、そこが区切りのように見えるからです。 […]
店で買い物をすると、会計を終えた瞬間に商いが一つ完結したように感じます。商品を袋に入れ、「ありがとうございました」とお見送りをする。売る側にとっても、買う側にとっても、そこが区切りのように見えるからです。 […]
「これ、かわいい!」 「ぷっくりしてる!」 文具店のシール売場。小学生の女の子たちが棚の前で目を輝かせています。手に取っているのは、キャンディのように透明で立体感のあるシールでした。 大阪のフ
東日本大震災から15年。歳月は流れました。しかし、まちに刻まれた記憶は消えてはいません。そこには人の営みがあり、誰かをおもいやる心があります。 岩手県陸前高田市にある書籍・文具店「伊東文具店」。この店が発行
週末の午前、岩手県陸前高田市の中心部にある複合商業施設「アバッセたかた」は、早くも人でにぎわっています。買物袋を手にした老夫婦が店頭で店員と言葉を交わし、隣接する図書館からは学生が専門店街へと歩いていきます。まちなかへ続
夕刻の総武線快速が津田沼駅に滑り込む。改札を抜ける人の流れは、かつてと同じように力強い。しかし、駅前の風景は、確実に変わりました。 一昔前、駅を出れば目に飛び込んできた百貨店の看板、GMSの大きなファサード
「人手不足だから」 「自分がやるしかないから」 そう言って、朝から晩まで売場に立ち、仕入れも帳簿もクレーム対応も一人で抱え込む店主は少なくありません。責任感が強く、真面目で、店を大切に思っているからこそ、つ
「それ、タイパ悪くないですか?」 「そこまで手をかける意味、ありますか?」 こうした言葉が当たり前のように交わされる時代になりました。タイパ(時間対効果)、コスパ(費用対効果)は現代の共通言語です。忙しい現
朝の陸前高田--。店の扉を開けると、焙煎したての豆の香りが、まだ冷たい空気に溶けていきます。湯を注ぐと、ふわりと立ち上る香り。その一杯はただのコーヒーではありません。酒かすで発酵させた「純米酒粕発酵珈琲」は、陸前高田市の
「値上げしたら、お客様が離れるのではないか」 多くの商人が、いま最も恐れている問いでしょう。原材料費の高騰、人件費の上昇、物流コストの増加。努力だけでは吸収しきれない現実が値上げという決断を私たちに迫ります
朝8時、弘前駅前にざわめきが広がります。氷の張ったトレーの鮮魚の香り、店先に並ぶ旬の野菜、惣菜を包む湯気──。買い物かごを手にした年配客と、子どもを連れた母親がすれ違いながら挨拶を交わします。ここは、市民の暮らしと共に6