商いの根本は継続にある
だから商人の努力も
商売を続けるかぎり
これで十分とはならない
温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る大分県。全国でも高い知名度と人気を誇る由布院は「おんせん県」を代表する温泉地です。ところが、かつてはかつて自らを「奥別府」と名乗らざるをえないほど、ほとんど知られていませんでした。
由布院の価値は何でしょうか。「それは、静けさと澄んだ空気と、緑がつくりだす空間です。何にもないと思っていたまちには、そんなかけがえのない価値がありました。私たちの親世代がそのことに気づき、以来その価値をずっと磨いてきました。そして、その営みに終わりはありません」と語るのは、由布院を代表する旅館「玉の湯」の桑野和泉さん。
独自の価値は足元にありました。その自分らしさを高める努力を怠らずに続ける。こうして由布院は、由布院になりました。
わたしたちの商いも、店も同じです。自分しか持っていない価値、それを大切にしましょう。このとき大切なのは、価値を磨き続けること。
昨日より今日、今日より明日、ほんのわずかでもよくなる努力をやめないこと。答えはそこにしかありません。けれど、そこに答えは必ずあるのです。
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