「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」
千鍛万練――戦国から江戸初期の剣豪、宮本武蔵の兵法書「五輪の書」の一文です。
量稽古が己を鍛えるとういことです。
このとき、その量稽古を可能ならしめるものが三つあります。
一つは、先達の知恵。
これまでの成果に学び、その真髄を謙虚に学ぶことです。
長い歳月をかけて練られた「型」をひたすらに繰り返しましょう。
どれほどのオリジナリティも「型」の習得から始まります。
二つは、仲間との絆。
共に励まし合う仲間は何にも代えがたい宝です。
本当の友とは学び合うときにこそ必要なものです。
正しく生きようと努めるとき、共に歩む同志です。
三つは、楽しむこと。
成果が表れるまでには数々の苦労がつきもの。
同じ苦労をする友の存在が苦労を和らげてくれます。
そのとき、歩みを止めない力となるのが楽しむことです。
さあ、仲間と共に楽しみましょう。
創意を尊びつつ、先達の良いことに学びましょう。
さあ、友と共に正しく生きましょう。
他者へのおもいやりと自分を偽らない真実を携えましょう。