あなたの持つ事業資源は限られているはずです。それなのに、大資本流通業と同じことをしても敵うわけがありません。それなのに、広く、浅く、薄い商いをしていても、お客様は来てくれません。たとえば、次の3つを絞りこんでみましょう。
商品を絞る。
関連商品を広げすぎて、いったい「何屋」なのかわからなくなっていませんか? お客様のためと言いながら、じつは「他店で売れているから」と品揃えしていませんか? 豊富な品揃えと言いながら、品選びの責任をお客様に放り投げていませんか?
商圏を絞る。
より遠くから新規のお客様を呼び込もうと、いたずらに広告していませんか? そうやって呼べたお客様なのに、2回目の来店がなかったりしませんか? 本当の繁盛とは、名前のわかるお客様に生涯利用いただくことだと知っていますか?
顧客を絞る。
あなたの店は、誰の、どのようなニーズに、どんなふうに応えていますか? このとき「誰の」があいまいでは、誰からも振り向いてもらえません。誰に、どんな価値や喜びを、どんな商品に添えて、どんな方法で届けたいのでしょうか?
人口減少時代の今日、店はよりシビアにお客様から選ばれていきます。小さく、狭く、濃く、深く、こうした視点からあなたの商いを見直してみましょう。Think small。小さく考えることで、やることが明らかになります。Think different。常識に囚われずに考えることで、そこに独自の強みが生まれます。
【今日の商う言葉】
売場を埋め広告するために
商品を仕入れてはいないか
品揃えとは本来
商人の哲学の実践である