笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

恋文とチラシの違いは
後者が同時に多数に
求愛する必要上から
印刷する点だけである

 

◎広告とは幸いを告げるもの

 

こう断じたのは、商業界草創期の指導者であり、広告のプロフェッショナル、新保民八。つまり、その本質はどちらも相手をおもいやる「愛」にあります。良い広告とは、相手を想う気持ちの在り方においてラブレターと同じものなのです。

 

また、商業界創立者の倉本長治は『店主宝典』で、広告をこう評しています。「広告という文字を幸告という意味だと洞察できるとき、本当のその広告の効果がある」。広告とは幸いを告げるもの――この確信こそ販促にとって最も大切なことです。いかにお客様を惹きつけるかではなく、どうやって真実を上手に伝えるかにあります。

 

販促で大切なのは「店対客」が対峙することではありません。「人と人」として同じ方向を向き、相手を幸せへ導くことがその本質です。お客様の不便、不満、不都合などの“不”が解決できる術を伝えることです。自分のために「売る」のではなく、相手のために「伝える」ということです。

 

愛情、真実、良識、この三つだけでつくられた広告には、他になんの粉飾もいりません。だから、良き商人とは良き人間のことを言います。広告や販促を単なるテクニックとして見てはなりません。お客様は、その中にあなたの人間としての本質を見ているのです。

 

愛情と真実と良識
この三つだけで
つくられた広告なら
他に余計な装飾は不要だ

 

近年、社会が急速にデジタルシフトしていく中、広告も変化しています。しかし、その本質は変わりません。愛と真実と良識の三兄弟こそ、お客様という人の心を打ちます。

 

◎「J-NOA新聞折込広告大賞2022」のご案内

 

このたび、一般社団法人日本新聞折込広告業協会では「J-NOA新聞折込広告大賞2022」と題して、折込広告が持つ媒体特性、機能を活用し、可能性を開拓した作品や媒体価値向上に貢献した作品を募集しています。

 

テーマは「新聞折込広告の未来~わくわくするオリコミのある暮らし~」。昨年8月1日から7月31日までに日本国内の新聞に折込まれた「新聞折込広告」を対象とします。応募締め切りは7月31日(日)消印有効。

 

詳しくは、J-NOA(日本新聞折込広告業協会)のホームページをご覧ください。私も審査にあたらせいただきます。

 

この記事をシェアする
いいね
ツイート
メール
笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

新刊案内

購入はこちらから

好評既刊

売れる人がやっているたった4つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践

購入はこちらから

Social Media

人気の記事

都道府県

カテゴリー