あなたの今日の仕事は、じつは非常にシンプルです。「この店へ買いにきてよかった」と満足してくださるお客様をつくることです。あなたがいるから「人生は楽しい」とお客様が感じてくださることです。そんなお客様を、あなたはたった一人つくればいいのです。
それがどれほど難しいかを、努めているあなたなら知っているでしょう。商人なら誰でも、売りたいと思うのは当然です。しかし、店や売り手の都合でお客様は買ってくれません。売り込もうとすればするほど、お客様は買う気を失い、二度と訪れないでしょう。
売ることとは、お客様と心を通わせる営みです。おもいやりを根本に置いた人の心と心のふれあいです。”あの人”の暮らしぶりを思い描き、最適の品をさりげなく店に置けば、「そうそう、こういうのが欲しかったの!」と笑みをたたえて買ってくださるでしょう。
思わずあなたも笑顔になり、心の中で「喜んでもらえてよかった」と思うはずです。「ああ、販売って素晴らしい」と心に喜びが満ちるでしょう。あなたには“あの人”と思い浮かぶ大切なお客様はいますか? 喜びの商いの道は、そんなお客様を一人ずつつくることから始まり、そこにたどり着くのです。
【今日の商う言葉】
商いとは相思相愛の
関係をつくる営みであり
互いにありがとうと
言い合える絆づくりである