私たちは買物を通じて商品やサービスを手にしますが、それは単なる貨幣と物財を交換するだけの経済行為ではありません。あるときは自己実現のための行為であり、あるときは自己表現の手段でもあります。人がもっとも自分らしさを表現できるクリエイティブな行為、それが買物です。
だからこそ私たちは、何を買うか、なぜ買うかと同時に、誰から買うか、どこで買うかに真剣であるべきです。信頼できる対象から購入すれば、自身はもちろん関わる人たちに幸せをもたらすでしょう。買物とは、商人に対する信頼と期待の表明なのです。
では、良い商人とはどんな人でしょうか? 自分の利益だけを考えていたり、刹那的な繁盛だけを考えたりする人はそれに当たりません。お客様はもちろん、従業員、取引先、地域社会の利益を守り、未来のしあわせを見据えた上で現在の満足を考えられる人こそ、私たちが生活者として付き合うべき対象です。
あなたが商人ならば、そんな商いへ一歩でも歩みを進めましょう。その道のりはあなたが生涯をかけるに値するものです。そのとき生じる売上はあなたに対する信任の証であり、利益はあなたが目指す未来への期待の表れにほかなりません。
【今日の商う言葉】
買物という営みは
商人への信任の証で
財布の中のお札は
良い商人を選ぶ投票券です