「お話を聞いていると、高い利益率の店のことばかり。そんなに儲けていいんですか?」
東北のあるまちで講演したとき、受けた質問です。
生活者の購買意識、中小商業者が目指すべき商いについてお話ししました。
テーマは「あの店はなぜお客様に愛されるのか?」というテーマでした。
質問は、地元のローカルスーパーの若き事業承継者。
地元の日常の暮らしを守り支える、良い店です。
震災後のまちで日々の暮らしを守る彼からすれば、当然の発言だったかもしれません。
しかし、と私は彼に伝えました。
私たちはこれまで安さに頼りすぎました。
競合店に対抗するためにと、売れ行きが悪いからと、安易に値札を書き換えてきました。
従業員に仕事を通じて成長してもらうために人材育成にもっとお金をかけるべきです。
より良い商品を提供してもらうために、作り手にはより豊かになってもらうべきです。
そうした豊かさから生まれる価値を、あなたの店で得られるのは誰でしょうか。
お客様です。
そのために私たちはもっと儲けなければなりません。
利益とはお客様から信頼された証拠であり、商人が責任を負う未来のための資源なのです。
【今日の商う言葉】
利益とはお客様から
信頼された証拠であり
商人が責任を負う
未来のための資源である