拡大より信頼を選び続けた人
2020年春、大きな転機にいた私に、気さくに声をかけてくださったのが瀬尾正忠さんでした。 セオサイクル本店のほど近くにある事務所。質素なその空間で、何度も向かい合って話をさせていただきました。瀬尾さんは時間 […]
2020年春、大きな転機にいた私に、気さくに声をかけてくださったのが瀬尾正忠さんでした。 セオサイクル本店のほど近くにある事務所。質素なその空間で、何度も向かい合って話をさせていただきました。瀬尾さんは時間 […]
商いの現場で、「この店は信じられる」「この人から買いたい」と感じる瞬間があります。価格や立地、品揃えだけでは説明できない、その感覚の正体。それは、日本語が長い時間をかけて磨いてきた「まこと」という一語に宿っているのではな
仕事部屋の机から、ふと目を上げた先に一枚の額があります。そこに掲げられているのは、商業界創立者・倉本長治が揮毫した「眞」という一字です。ずいぶん前、恩人から授かったものですが、今では私の仕事と人生の“軸”のような存在にな
12月25日。街は一年で最も華やぎ、売場は忙しさの只中にあります。その日が、東洋大学名誉教授・川崎進一先生の命日であることを、どれほどの人が意識しているでしょうか。2001年12月25日、先生は91歳でこの世を去りました
「商売とは、人を幸せにするためにある」と繰り返し説いたのは、商業界主幹として多くの店を導いた経営思想家、倉本長治です。利益を目的にするのではなく、人や地域を豊かにすることこそが商いの本義――。その信念は、時代を超えて受け
「仕事というものは、自分の心を賭けなければ、なにも生まれない」――花森安治 この言葉には、単なる努力や技術の追求だけでなく、自分の信念や価値観を仕事に注ぎ込むことの大切さが込められています。1948年に創刊
「これは完成だ」と思った瞬間、商売は静かに衰退を始めます。 一例を挙げましょう。数年前、日本中に「高級食パン」ブームが巻き起こりました。一本800円、1000円という価格でも飛ぶように売れ、次々と専門店がオ
「企業にとって一番大事なことは、変化に対応していくことです。変わらなければ、生き残れない」 柳井正さんは、ユニクロを世界的ブランドに育てあげる過程で、何度もこう語ってきました。変化を恐れず挑み続ける姿勢こそ
繁盛している店には、売れる理由があります。しかし、その理由を表面的な「立地がよい」「商品が美味しい」「広告がうまい」といった要素だけで片づけてしまっては、本質を見失ってしまいます。 真の繁盛とは、数字ではな
知人から教えられ、手にとったのが日経ビジネス臨時増刊号「徹底予測2025」。ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんのインタビュー記事が掲載されていました。タイトル「大企業にはなりたくない」は、柳井さんの次の言葉から