笹井清範OFFICIAL|商い未来研究所

・隣人や友人などへの援助
・社会福祉施設への慰問や激励、介護、奉仕
・金品の寄付
・年少者の教育や指導、非行少年の善導
・地域活性化事業や地域行事への協力
・清掃や樹木や草花の栽培による生活環境の美化や環境衛生の保持
・自然環境や野生動物の保護、文化財の保存や保護
・人命救助や防火、防犯、事故防止
・地震災害や風水災害などの自然災害や人為災害への対応

 

検索エンジン「Google」の新機能、AI概要表示によれば、「善行」とは上記のような「現在または未来に幸福をもたらすよい行い」を指します。見るかぎりお金儲けとは縁遠い行いです。

 

世の中の「善」とされる行いの大半は金儲けと縁が遠いのも事実です。しかし、正しい商いだけは「真」「善」「美」という人間の理想とする価値と一致し、そこには結果として利益が生じます。なぜなら利益がなければ正しい商いは続けられないからです。

 

英語で「利益」を表わす言葉を調べると、「profit」と「benefit」にたどり着きます。それぞれどのような意味を持ち、どのように使われるのでしょうか。

 

profitは「(金銭上の)利益、利得、儲け」という意味で、「金銭的な」利益を表現するときに用いられます。ビジネスや経済では頻出する言葉です。「We sell this goods at a small profit. (私たちはこの商品を薄利で売っている)」というように用います。

 

一方、benefitは「(人・社会の幸福につながる)便益、恩恵、利益」という意味で、「(金銭的にではなく)人のためになる」利益を表現するときに用いられます。「That will benefit the community.( それは社会のためになります)」というように用います。

 

さて、あなたの追求する利益はprofitでしょうか、それともbenefitでしょうか。または、どちらを目標に商いに取り組んでいるでしょうか。

 

もちろん財務諸表は経営にとって欠かせない目安です。しかし残念ながら、そこにはbenefitを示す項目がありません。だから財務諸表は目安にすぎず、商いの本当の目的は人・社会の幸福につながるbenefitにあります。

 

No benefit, No profit.

 

商いの真理はここにあります。

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笹井清範

笹井清範

商い未来研究所代表
一般財団法人食料農商交流協会理事

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