新刊案内

【価格】1,980円(本体1,800円+税)
【発行】株式会社プレジデント社
【体裁】四六判/272頁
【ISBN】978-4-8334-2464-6

倉本長治の商人学

著 者 笹井清範
解 説 柳井 正(ファーストリテイリング会長兼CEO)

【価格】1,870円(本体1,700円+税)
【発行】株式会社プレジデント社
【体裁】四六判/272頁
【ISBN】978-4-8334-2464-6

倉本長治の商人学

著 者 笹井清範
解 説 柳井 正
(ファーストリテイリング会長兼CEO)

伝説の経営指導者が遺した
未来を創造する商いの羅針盤

 イオン・岡田卓也、セブン&アイHD・伊藤雅敏、ダイエー・中内功、西武セゾングループ・堤清二、平和堂・夏原平次郎、イズミ・山西義政、イズミヤ・和田源三郎、ヨークベニマル・大高善雄……これら日本の小売業史を語る上で欠かせない経営者をはじめ、多くの商人たちを導き、彼らから「師」と慕われた男がいました。
「男」とは本書の主人公、倉本長治。「昭和の石田梅岩」「日本商業の父」と言われた経営指導者であり、80年余の生涯に膨大な著作を遺し、多くの演壇に立ち、生活者の暮らし向上のための真商道を説き続けました。誰よりも早く顧客第一主義を提唱したことで知られ、倉本の教えの本質をあらわすのが、本書タイトルでもある「店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる」という一文です。
 これを唯一の「座右の銘」として自身の経営の中心に据えるのが、本書に解説を寄稿する柳井正・ファーストリテイリング会長兼CEOです。地方商店街の紳士服店の二代目として生まれた彼が「ユニクロ」を立ち上げ、服を変え、常識を変え、世界を変えていくために、みずからの執務室に掲げ、たった一つの原理原則として守り続ける理由を語ります。 
 本書では、倉本の唱えた行動指針「商売十訓」を章立てとして、厳選した100篇の名句・名言を掲載。倉本が興した出版社・商人育成機関の「商業界」で長年にわたって商人に向き合い、現場・現物・現実を知り尽くした著者が、純度の高い結晶のような言葉の意味するところ、事業や仕事への活かし方を平易に解説します。
 道徳観の欠落した商行為がたびたびメディアを賑わせる昨今。本書は混迷の時代に欠かせない羅針盤として、すべての経営者が従業員とともに共有すべき “原理原則”として注目を集めています。

主な内容

解 説 私の「座右の銘」はこれ以外ない
    ファーストリテイリング会長兼CEO  柳井 正
第一章 損得より先きに善悪を考えよう
第二章 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
第三章 お客に有利な商いを毎日続けよ
第四章 愛と真実で適正利潤を確保せよ
第五章 欠損は社会の為にも不善と悟れ
第六章 お互いに知恵と力を合せて働け
第七章 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
第八章 公正で公平な社会的活動を行え
第九章 文化のために経営を合理化せよ
第十章 正しく生きる商人に誇りを持て

解 説
私の「座右の銘」はこれ以外ない
ファーストリテイリング会長兼CEO
柳井正

 

第一章
損得より先きに善悪を考えよう

 

第二章
創意を尊びつつ良い事は真似ろ

 

第三章
お客に有利な商いを毎日続けよ

 

第四章
愛と真実で適正利潤を確保せよ

 

第五章
欠損は社会の為にも不善と悟れ

 

第六章
お互いに知恵と力を合せて働け

 

第七章
店の発展を社会の幸福と信ぜよ

 

第八章
公正で公平な社会的活動を行え

 

第九章
文化のために経営を合理化せよ

 

第十章
正しく生きる商人に誇りを持て

解説 柳井 正

㈱ファーストリテイリング会長兼CEO

私の「座右の銘」はこれ以外ない

 これまでに、倉本長治さんが遺してくれた教えに何度も励まされ、「ああ、こういうことだったのか」と気づかされたりしてきました。私の「座右の銘」はこれ以外にありません。
 経営の目的とは「お客様」と呼ばれるファンを増やしていくことであり、顧客を創造することに尽きます。私が経営者人生をかけて追求してきたことでもあります。ファーストリテイリングの企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」ことこそ、私にとっての「店は客のためにある」の実践なのです。

店は客のためあり
店員とともに栄え
店主とともに滅びる

 この淡々とした言葉の中にこそ、商いの真理があります。
 純度の高い結晶のような倉本さんの教えを、できるだけ多くの人に知ってほしい。それがこうして解説を書く理由です。

 これまでに、倉本長治さんが遺してくれた教えに何度も励まされ、「ああ、こういうことだったのか」と気づかされたりしてきました。私の「座右の銘」はこれ以外にありません。
 経営の目的とは「お客様」と呼ばれるファンを増やしていくことであり、顧客を創造することに尽きます。私が経営者人生をかけて追求してきたことでもあります。ファーストリテイリングの企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」ことこそ、私にとっての「店は客のためにある」の実践なのです。

店は客のためあり
店員とともに栄え
店主とともに滅びる

 この淡々とした言葉の中にこそ、商いの真理があります。
 純度の高い結晶のような倉本さんの教えを、できるだけ多くの人に知ってほしい。それがこうして解説を書く理由です。