売る者の幸福
「ああ、これだ! これをこちらで食べてもいいでしょうか?」 京都で10代続く老舗菓子店の女将から聞いた話です。店頭でこう叫んだのは、老夫婦のご主人のほうでした。出されたお茶でひと息つくと、彼はゆっくりと話し […]
「ああ、これだ! これをこちらで食べてもいいでしょうか?」 京都で10代続く老舗菓子店の女将から聞いた話です。店頭でこう叫んだのは、老夫婦のご主人のほうでした。出されたお茶でひと息つくと、彼はゆっくりと話し […]
「倉本長治さんのことを教えてください」 そう言われたのは、強い雨が降る夜、新宿の裏通りにある居酒屋でのことでした。テーブルの挟んで座っているのは、一人が旧知のコンサルタントかつ大学講師のTさん、もう一人は彼
商いの業は美しいものである――。 そう謳った男がいました。商業界草創期の指導者、岡田徹。彼の思想は『岡田徹詩集』という一冊にまとめられ、今も多くの商業者に愛読されています。そこに「今日の仕事は」という一篇があります。 &
商売は今日のものではない 永遠のもの 未来のものと考えていい それでこそ本当の商人なのである 人は今日よりもより良き未来に生きねばいけない 商業界創立者、倉本長治は1961年、第27回商業界ゼミナールにおい
「正しいことをやるのに、理由はいりません」 取材の質問にこう即答したのは、魚町商店街振興組合理事長の梯(かけはし)輝元さん。「なぜ取り組んだのか?」と問われると、穏やかに答えてくれました。 江戸時代から続く魚河岸を起源と