「良知」をご存じのことと思います。人が生まれながらにもっている、是非・善悪を誤らない正しい知恵をいいます。語源は孟子の「人之所二不レ学而能一者、其良能也、人之所二不レ慮而知一者、其良知也」にさかのぼります。
昨日のブログで、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを書きました。それは失敗の中から人は多くのことを学べるからです。ただし、この失敗には条件があります。
それは自らの良知に基づいてすぐに行動することによって招いた失敗からは学ぶことが多いのですが、自らの良知によるものではなく、誰かに命じられて行動した結果として招いた失敗には学ぶものは多くありません。どうしても誰か他の人のしえにしたり、場合によっては恨んだりするからです。
また、良知がはたらいたのに行動しないこともあります。失敗することはありませんが、成長することもありません。それどころか、やがて大きな失敗を招くでしょう。行動しないこと自体が大きな失敗です。
The only real mistake is the one from which we learn nothing.これはアメリカの自動車王、フォード創設者ヘンリー・フォードの言葉。本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことなのです。