一切の有情は
みなもって
世々生々(せせしょうじょう)の
父母兄弟(ぶもけいてい)なり
これは鎌倉期の宗教家、親鸞の教えをまとめた『歎異抄』の一節です。生まれ変わり死に変わりして経験する世(世々生々)において触れ合う人は、前世においては近しい人(父母兄弟)かもしれないという意味と理解しています。つまり、日々向き合うお客様はまさに父母兄弟かもしれません。
そんな一期一会を大切にすること、それこそ「店は客のためにある」の精神です。今日、売場で出会うお客様のことを深く、そして濃く思います。どんな思いを持って生き、何に喜び、何に悲しむのか? そんなお客様のどんな場合に、どのようにお役に立てるのか?
触れ合うお客様との縁は奇跡。その縁を大切にすることは、過去とつながり、未来をつくる営みです。縁を生かしてこそ、あなたの店に繁盛は訪れます。今日、あなたが出会うお客様は父母兄弟姉妹なのです。
【今日の商う言葉】
どんなお客様のどんな場合に
どんなお役に立てるかを
お客様より深く濃く考える
それが売るということである