一年の計画を立てるならば、年内に収穫できる五穀を植えるのがよい。十年の計画を立てるならば、樹を植えるのがよい。一生涯の計画を立てるならば、人を育てることである。
一を植えて一の収穫を得られるのが穀物である。
一を植えて十の収穫を得られるのが木材である。
一を植えて百の収穫を得られるのが人材である。
中国古代の思想書『管子』の中の文章として知られています。古人の言葉は人材育成の重要性と、それが一朝一夕ではできないことを教えてくれます。一代ではなく三代を経る歳月を意味しています。
目先の損得に惑わされることなく、百年先を考えるのが本当の商人です。百年先を、今このときと同じように大切にできるのが本当の商人です。商いとは永遠のもの、未来のためのものと考えられるのが本当の商人です。
そのために、生涯をかけて自らの才と徳を養い続けましょう。それを糧として、肥やしとして、子や共に働く仲間を育てましょう。人を育てるのは人であり、それはどんな事業よりも難しく素晴らしい営みです。
【人材育成】
目先の損得に囚われず
自らの才と徳を育て
共に働く人を育てることは
どんな事業よりやりがいがある